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『愛するということ』 エーリッヒ・フロム

漫画の読書会で、プレゼントしたい本の話になり、

「結婚式のときに『愛するということ』をプレゼントしている友人がいます。」

という話を聞き、どんな本か手に取ってみました。

 

題名から、軽い内容の本かと思っていたのですが、かなり考えさせられる本です。

 

まず、この本では、愛は、技術であり、

「愛するためには知識と努力が必要となる。」と定義しています。

愛することが技術とする考えは、はじめてです。

男女間の愛だけでなく、あらゆる愛について述べている本ですが、

基本的には、愛は与えるものであるということのようです。

 

「彼(スピノザ)は感情を能動的な感情と受動的な感情とに、

≪行動≫actionと≪情熱≫passhionとに区別する。能動的な感情を

行使するときは人間は自由であり、彼は自己の感情の主人である。

受動的な感情を行使するとき人間はあやつられ、自分自身の知らない

動機づけの対象となる。(中略)愛は受動的な感情ではなく、活動性である。

愛は、≪それに参加する≫ものであり、≪おちこむ≫のではない。愛の

活動的性格は、もっとも一般的ないい方で表せば、愛とはもともと、

与えることであり、受けることではないと述べることによって描きだせるであろう。」

 

また、与えることについては、「性格が主として非生産的な傾向の人は、

与えることを貧しくなることとして感ずる。それゆえ、この種の大部分の人は、

与えることを拒むのである。あるものは、与えることは犠牲だとして、

それを徳であるとする。(中略)生産的な性格の人にとっては、

(中略)与えることは潜在力の最高の表現なのである。(中略)与えることは、

奪われることであるからではなく、与える行為の中で私の生が表現されるために、

受けるよりもいっそう楽しいのである。」

 

「たくさん持っている人が豊かなのではなく、たくさん与える人が豊かなのである。

なにかを失うのではないかと心配して思いわずらっている貯蓄型の人は、

心理学的にいえば、どんなにたくさんのものを持っていようと貧乏人、

貧しくされた人なのである。自分自身を与えることのできる人は裕福な人である。」

 

また、自分一人で立っていられることが、愛することの条件でもあるということです。

淋しいから、側に誰かいてほしいと思ったときは、その相手は、人命救助者には

なりえるけれど、二人の関係は愛の関係ではないと言います。

 

う~ん、なるほど・・・と思うことがたくさん書いてあります。

親子の愛や自己愛、兄弟愛など、さまざまな愛の形が描かれています。