
レファ協のイメージキャラクター「れはっち」4月酔いどれバージョン
図書館ネタです。
私は、公共図書館、大学図書館に勤務したことがあります。
公共図書館勤務中、利用者の調べ物のお手伝いをする「レファレンス」をとても面白い仕事だと思っていました。
人は、いろんな疑問や調べたいことをもっているものです。
私がどんなに長生きしてもきっと持たないであろう質問をされたときに、こんなに面白い仕事はないなと思っていたものです。
そんな全国の図書館で調査されたレファレンスを集計しているのが、レファレンス共同データベースです。
「レファレンス協同データベース事業は、公共図書館、大学図書館、学校図書館、専門図書館等におけるレファレンス事例、調べ方マニュアル、特別コレクション及び参加館プロファイルに係るデータを蓄積し、並びにデータをインターネットを通じて提供することにより、図書館等におけるレファレンスサービス及び一般利用者の調査研究活動を支援することを目的とする事業です。」
というものです。
では、実際どんな質問が寄せられるのでしょうか?
(質問をクリックしていただけると、回答ページに飛びます)
- 石川県立図書館に寄せられた質問。
「「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」は、松井秀喜選手の座右の銘であるが、もともとウィリアム・ジェイムズ(心理学者、哲学者)の言葉らしい。出典を知りたい。 」
私もこの出典は知りたいと思っていました。
マザーテレザが言ったらしいと聞いたことがあるのですが・・・。
- 千葉市中央図書館に寄せられた質問。
「「三本締め」、「一本締め」、「一丁締め」のやり方と使い分けについて知りたい。」
確かに、いろいろあります。
個人的にはスッキリとした「一本締め」が好きです。
- 岡山県立図書館に寄せられた質問。
「テレビのアナウンサーや電車の運転士など早起きが特に要求されている職業の人が早起きするコツが紹介されている本はないか。」
早起きが苦手な人はとても知りたいですよね。
- 近畿大学中央図書館に寄せられた質問
「いわゆる「過労死ライン」と呼ばれている、時間外労働時間数が月平均80時間というのはどの法律に根拠が示されているのか知りたい。」
確かに聞いたことはあるけれど、さて・・・。
- 蒲郡市立図書館に寄せられた質問
「①スーパー戦隊シリーズの各戦隊の概要がわかるものが見たい。敵が地球を攻める目的などがわかるといい。父親が子どもと一緒にどの敵が一番凶悪か考えるため。
②「マスクマン」では、リーダーと敵の姫が恋仲だった。どんな結末だったか。小さい頃見ていたが、覚えていない。」
ほほえましい親子の様子が伺えます。
受けた司書も面白かったのではと思います。
ちょこっと紹介しましたが、いかがでしょうか?
私がこれで伝えたかったのは、基本的に何を質問しても良いということです。
(回答できないものは決まっています。例:美術品の鑑定、病気の診断など)
日ごろから疑問に思っていることをぜひ図書館の資料を使ったり、図書館司書を使って欲しいなと思います。
今ではネットで気軽に調べることもできますが、図書館で調べると思わず面白いことに出会える可能性もありますよ。