『3つのなぞ』の元となった本
『人はなんで生きるか』他4篇

「人のうちにあるものは何か?」

「人に与えられていないものは何か?」

「人は何で生きるか?」

この3つの質問にあなたはどう答えますか?

ひとりの貧しい靴屋を主人公に話は進みます。

キリスト教の「愛」がテーマです。

トルストイというと、誰もが知っている文豪ですが、これらの短編は、非常に読みやすいです。いろんな教訓を含んでいながら分かりやすい。

収録短編『火を粗末にするとー消せなくなる』より、

「(前略)人の罪は目の前だから見えるが、自分の罪は背中だから見えねえのだ。おまえは今、あの男がわるいことをしたと言った!もしあの男ひとりがわるいことをしたのなら、喧嘩の起こるわけがねえ。いったい人間同士の喧嘩が、片方だけから起こるものだろうか?喧嘩はふたりのあいだのものにきまってるだ。おまえにゃ、あの男のわるいところは見えるが、自分のわるいところは見えねえのだ。もしあの男ひとりがわるくて、おまえがええのなら喧嘩の起こりっこはねえだろ。(後略)」

お父さんが、隣と喧嘩ばかりしている息子を諌めている場面です。

文章も平易で、お話も日本昔話のように分かりやすい。

違いはキリスト教の「愛」が全編のテーマになっているところです。

どなたにもオススメしたい1冊です。