『新約聖書を美術で読む』 秦剛平

 

MBAを取った人や、社会人になって、大学院に行っている人を尊敬しています。

自分の時間とお金を使ってもう一度学ぼうというその意欲が素晴らしいなと思うからです。

私も!と思うのですが、時間や懐具合を考えると今はまだ難しい・・・。

そこで、勉強ならいつでもどこでもできるので、「テーマ」を持って
1年勉強しようと決めました。

そのテーマが「宗教」です。

なぜ「宗教」かというと、もともと美術館に行くのが好きなのですが、西洋美術鑑賞で
必ず出てくるのが、宗教画です。分からないんですね、これが。どういう場面を描いているのか。

ちょっとでも理解すると、絵を観る事が絶対に楽しくなる、という動機からです。

後は、世界情勢について少し理解できるかなというのが20%くらい。

早速、図書館の蔵書検索で調べます(私は今でも図書館で本を借ります。

ちなみに、大阪府立中之島図書館に行きます。ここは、大大阪時代の建物で、建物が好きでよく行きます。)。

そこで、見つけた著者が、秦剛平さんという方でした。

この方の面白いのは、聖書という神聖な書物の前だからこそ、
理性を働かせ、考えることをしているのです。

本書の前書きにも、

[note]聖書というのは、「理性の介在の許されぬもの」だが、

理性的判断にもとづき、勇気をふるって「ノー」と言えば、火あぶりの刑が待っているのが、

現実であった時代に

「わたしは理性のために火あぶりになった人たちに敬意を払いたいと思う」 [/note]

と書かれています。

初期キリスト教において、異端視された宗派に、理論的な人々がいた例もあったそうで

(処女から子どもが生まれるわけはないとか・・・)。

でも、そんな視点を持つことは、誰も教えてはくれないものです。

もちろん、興味を持ち、聖書を何年も研究していくと、そういう疑問が出てくるかもしれません。

でも、素直にまず意見に耳を傾けてみると、そういう視点もあるのかと知ることができます。

絵画の説明を多く含む本書は私が知りたかったことを多く教えてくれます。