『百年の孤独』G・ガルシア・マルケス
昔、ある場所で文学談義が始まりました。
私がよく読むのが、日本の古典、純文学です。
しかしそのときに始まった内容が、現代文学。それも、外国の。
お手上げです。ほとんど読んでいない分野なので。
さらに、ものすごく詳しい人たちが偶然そろって、話が弾み完全においていかれました。
そのときに、何度か耳にしたのが、この『百年の孤独』です。
タイトルにインパクトがあり、いつまでも記憶に残っていました。
さて月日は経って、6月のビジネス書を読む会のテーマが
「現代文学」だったので、迷わずこの本を選びました。
読んだ感想は、本当に面白かったです。
内容は、ホセ・アルカディオ・ブエンディアとその子孫の物語です。
とにかく、いろんなことが起きます。
6世代に渡る、壮大な物語です。たくさんの人物が出てくるので、家系図を何度も見直しました。
最期に、あ、なるほど、そうなのか~と、どのように収集がつくのか全く分からなかった
この壮大な物語の終わりに、何と言うのでしょう、すとんと心に落ちたような気もするし、でも、不思議な余韻が残りました。
物語全体に流れる、南米の空気だとか、熱さだとか、日本にはない魅力が行間から読み取れます。
熱にうかされたような、そんな気分になります。それが、読後もしばらく続くような・・・。
話を聴いた時は、上中下巻の上段・下段があるような分厚い本なのかと思ったのですが、1冊の本です(上段・下段には分かれていません)。
読むのには、ちょっと根気が要りますが、ぜひ、最後のページまでたどり着いてほしいものです。
ちなみに著者は、ノーベル文学賞受賞者です。