まずは、他の図書館への転職を考えました。

でも、自分の性格と多くの図書館員の性格を考えると、きっとどの図書館に行っても同じだなと。

図書館には必ず働かない人がいる、働かないばかりか、人間性を疑う人もいる。

そういう人がいてもいいんですが、やはり、根本的には嫌なんですね(これを言っているとどこにも勤められないのですが)。

そういう意味でも、起業した人間より、組織で働き続けられる人はすごいなと思うのです。

 

ちゃんと考えると答えがでてくることもある

とりあえずは、一般企業への転職活動を始めました。

数社受けましたが、落ちたり、自分から断ったりでなかなか縁がありません。

何はともあれ、このときは、大学図書館に勤務して4年目ぐらいでしょうか、もう1日も図書館に行きたくないというぐらい職場が嫌で嫌でしょうがなかったのです。

 

その中での救いが、大学の他部署で仲良くしていた方や、大学の先生たち、図書館の営業に来られていた業者の方たち。

お昼ごはんを食べるところもなかったときに、研究室に来たらいいよと言ってもらったり、他部署に行かせてもらったり。

そのときは、助けてもらうばかりでしたが、起業後もお世話になったりと、結局ずっとお世話になりっぱなしです。

でも、このときは起業後にお世話になるとは思わず、ただ、その人の役に立てることはないかと仕事をしていました。

 

我慢も限界でした。

不満はあるけれど、じゃあ、いったいどうしたらいいのかと。

そこで、図書館を作るということを考え始めることにしました。

このころから、起業ということを真剣に考えるようになりました。

漠然としたイメージしかありませんでしたが、自分が作りたい図書館ってなんだろう、理想の図書館を形にするとなんだろうと、ここから考えるようになりました。

 

何にしても商売をするのに、人脈はあったほうが絶対にいいと思い、交流会に参加したり、人脈を作るための集りに参加したりするようになりました。

 

こうしておいて良かったポイント

人脈を作ろうという目的をもって動き始める前にも、私は誘われれば断らずに1度は参加する、面白そうだったらやってみるということをやっていました。

その中でお客さんになってくれた方も多かったのです。小さく仕事を始めた場合、最初のお客さんは友人、知人になる場合が多いと思います。その点でもいろんな付き合いをしていて良かったと思っています。