開業までのまとめ21～焦っていいことは何もない～

退職ももう決まって、後は実行のみでした。

まずは、物件でしたがどうしようかと迷ってばかりで行動に移せていませんでした。

その頃に参加していたある集まりで、図書館を作りたいという話をしていたら、ある男性から「自分も皆が仕事をする場所を作りたいと思っていた。よかったら一緒にやってみないか」と誘われました。

何といっても初対面の人にと思いましたが、「自分は人脈がある」と豪語する人でした。

この辺りからあやしいと思えば良かったのですが、不安や人に頼りたいという甘えの気持ちで、当たり前の判断をすることができませんでした。

また、その集まりで特に嫌な思いをしたことも嫌な人に会ったこともなかったのもその男性を信用してみようと思った原因かもしれません。

「返事は、できるだけ早く」とも言われ、これはあやしいと思ったのですが、それでもせっかく声をかけてもらったし、人脈があるのならラクにお客さんが得られるかもと。

良い方に良い方に解釈したかったのだと思います。不安からです。

もう、どうしようもない信じられない判断なのですが、そのときは人を見る目も、正常な判断もできないまま、その男性とビジネスパートナーとなり準備を進めていくことになりました。

この時に、こんな人にこんなふうに声をかけられたけど、どう思う？と相談できる人がいたらとその後思ったものです。私のような失敗はできるだけして欲しくないと起業やお仕事の相談を受けています。人に話すことで自分を取り戻せたり、考えが整理できたり、冷静になれたりできるのかなと思っています。

この話を聞いて、それはぜひその男性と一緒に仕事をするべきだよと勧める人は私の周りにはいなかったはず。誰にも相談しないというのは危険なことです。

何はともあれ、結論を急がせる人は要注意です。って私がいまさら言うことでもないと思いますが、いろんなことを悩んでいるとこんな簡単なことが分からなくなるものです。

こういう書き方をしているのでもうお分かりかと思いますが、この判断は大失敗でした。先方は先方で私に不満を持っていると思いますが。自分の都合しか考えない利己的な人間の周りにはそういう人間しか集まりません。その人の関わっている人で今後も付き合いたい人など誰もいませんでした。

なので、その人がどんな人と付き合っているかをもう少しゆっくり見る必要がありました。

その人本人もですが、その人がどんな人と関わっているか、どんな職業の人間と付き合っているか、どんな集まりに参加しているのか、そういうこともしっかりみておけば良かったと思っています。

何にしても、早急に判断を求めたり、初対面の人間にビジネスの誘いをしてくる人間に碌な人はいないと今でも思っています。